2012年9月8日土曜日

うっかりSeptember

うっかりしていたら9月だった。

最近、いじめ関連のニュースをよく耳にする。いじめで自殺ということについて、環境を変えれば逃げられたんじゃないか、と思う一方、当人から見える世界の中には逃げ場所がなかったのかなぁ、とも思う。学校に行きたくなければ、家に引きこもるという選択肢だってあるはずだ。いじめる側が放火も厭わない連中だったら、もはやそれは犯罪以外の何物でもないが、引っ越すしかないかもしれない。それとも、逃げるというのは敗北を認めたことになるのだろうか。

周囲を見渡したとき、通り一遍の価値観だけを語り、その価値観にそぐわないものは理解しがたいと目を向けない人しかいなければ、生きにくく感じるだろう。理解できない方が悪いのだと開き直れるほど、図太く生きられればいいのだが。図太い人は長いものに巻かれていたり。世の中はアンバランス。

テレビを見ていたら、小学校でいじめ防止を呼びかけたという内容で、集会の映像が流れていた。こども達が声を合わせて、「いじめを見たら『やめよう』と言おう」というような標語を唱和している風景。不気味だった。この標語で効果があるなら、そもそもいじめという状況が発生しないだろう。もしいじめが発生したら、「それでもみんなで『やめよう』と声を掛け合ったので、いじめはなくなりました」と声高に報告できると考えているのだろうか。

「自分で自分の身は守れ、って言うしかないよ」とakiさんが作業しながらポツリと言ったら、「自分の身は自分で守りましょう」と言っている中年男性がテレビ画面に映っていた。学校側がこんなに率直にものを言うのは珍しいと思い、「自分の身は自分で守れって言ってるよ!」と興奮気味に伝えたら、「もうこれ別のニュースだから」。防災教育の話題だった。9月になってもうっかりしている。

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